オーディソン「プリマ」がラインナップ拡充

純正カーナビ&オーディオを変えずにサウンドのクオリティアップを図るのに便利なオーディソンの「Prima(プリマ)」シリーズ。その中核機器、AP8.9bit(100,000円・税別)は、8chパワーアンプと9ch分のコントロールが可能なデジタルプロセッサーを内蔵したDSPアンプで、純正システムの交換が難しいクルマのオーディオをグレードアップするのに重宝している。そんなプリマ・シリーズに4モデルが新たに追加された。


今回、新たに登場したのはAP5.9bit(96,000円・税別)とAP4.9bit(88,000円・税別)、AP4D(48,000円・税別)、AP1D(48,000円・税別)の4モデル。型番から想像できると思うが、AP5.9bitとAP4.9bitが9chデジタルプロセッサーを内蔵したDSPアンプで、内蔵パワーアンプはAP5.9bitが5チャンネル、AP4.9bitが4チャンネル。AP4DとAP1DはDSPの無いパワーアンプである。
DSPアンプのAP5.9bit。他のモデルもすべて同一デザイン、同一サイズ。
AP5.9bitの内蔵アンプは35W×2+85W×2+240Wで、フロントのトゥイーター(×2)+フロントのウーファー(×2)+サブウーファーのフロント2ウェイ+サブウーファー・システムをマルチアンプ駆動するのにぴったりのシステム。DSPは9ch分あるので、パワーアンプを追加すれば、フロント3ウェイ+リア+サブウーファーのシステムにも発展できる。そのシステム拡張用のパワーアンプがAP4DとAP1Dで、AP4Dが70W×4(4Ω)の出力、AP1Dが310W。これら4機種はすべて幅198 x奥行134 x 高さ45.5mmのコンパクトな同一サイズだから、並べて置いても重ねて置いても、収まりがいい。

これが別売のbitPlayHD
AP5.9biとAP4.9bitの内蔵DSPは共通で、シーラス・ロジックの32bit/147kHzタイプ。光入力を装備しているので、別売のハイレゾプレーヤー、bitPlayHD(95,000円・税別/240GB SSD内蔵は145,000円・税別)を接続すれば、96kHz/24bitのハイレゾ音源も楽しむことができる。またAUX入力もある。

スピーカー入力は、帯域別の信号を統合してフルレンジの信号を出力してくれるから、純正システムが2ウェイなり3ウェイなりのマルチアンプ構成でも、接続に問題無し。信号を統合した上で、クロスオーバー、タイムアライメント、10バンド・パラメトリックイコライザーの設定ができる。調整はパソコンでも可能だし、より簡単に行うなら、プリセットダイヤルによる設定でもOK。ただしパソコンを使わないでセッティングする場合は、左ハンドル車と右ハンドル車では設定が異なるので、右ハンドル車の場合は型番末尾に/R、左ハンドル車の場合は/Lをつけて指定する。

純正スピーカーのままでも、綿密な調整を施すことで音場感は見違えるように向上するし、併せてスピーカーを交換すれば、デッキが純正のままでも、音質は格段に高まる。さらにbitPlayHDを追加してハイレゾ音源を再生すれば、高密度で高解像度のハイクオリティなサウンドを楽しむことが可能。これが、純正デッキを入れ替えたりしなくてもできるのだ。

BMWやアウディ、メルセデスなど、ドイツ車を中心に純正デッキの交換が不可能、または大加工が必要なクルマは多いし、国産車でも最近のマツダ車なんかは2DINのスペースがなく、市販カーナビに入れ替えるのも難しい。この流れは、どんどん拡大しそうな気配だ。そんなクルマで、もっと良い音で音楽を楽しみたいと思った時、プリマ・シリーズはものすごく重宝する。

アルファ