MOSTからデジタル信号を取り出すインターフェイス

イース・コーポレーションが今年、新たに取り扱いを始めるブランドの中で、ちょっと興味を惹いたのが「mobrige(モーブリッジ)」だ。


このM1000-M-DA2(144,900円)というアイテムは、メルセデス・ベンツやBMW、アウディなどドイツ車を中心に採用されている車両の信号伝送規格「MOST」からデジタル音声信号を取り出し、8chのアナログ出力、またはTOSリンクのデジタル出力を取り出せるデジタル/アナログ・プリアンプ。MOST採用車のオーディオをグレードアップする場合、純正デッキをトランクなどに移設して新たに市販デッキを装着するなど、大掛かりな作業が必要だったが、M1000-M-DA2なら純正デッキを利用して、オーディオシステムのグレードアップが可能。従来のようにハイ/ロー・コンバーターを使ってパワーアンプを追加するよりも、大幅なクオリティアップが期待できる。


というのも、M1000-M-DA2にはバーブラウンの192kHz/24bit D/Aコンバーターを搭載し、高精度にデジタル変換。また音楽信号をデジタルのままで出力することもできるから、M1000-M-DA2の後にロックフォード3sixty.3のような外部デジタルプロセッサーを接続して、デジタル音場補正が可能なシステムに発展させることもできる。

純正システムの交換が難しくなり、オーディオ・システムのグレードアップがやりづらくなった最近のクルマだが、これなら純正デッキを使ったままで、サウンド・クオリティを向上できる可能性がある。アウディ、BMW、メルセデス・ベンツ、ミニ、ポルシェに適合するとのことだが、詳しい対応車種は、発売前後にイース・コーポレーションのHPで公開予定だ。なお、M1000-M-DA2にクロスオーバーやタイムアライメント等の調整が可能なDSPをプラスしたM1000-M-DA3や、コンパクトなDSP内蔵パワーアンプ、Bluetooth内蔵のインターフェイスデバイスも発売予定とのこと。車載ネットワークは常に進化しているが、少なくとも対応車種に関しては、便利なアイテムであることに間違いない。ま、ちょっと高い気もするが…。

イース・コーポレーション