ケンウッドがカスタムフィットスピーカーを一新

ケンウッドがカスタムフィット(トレードイン)スピーカーをリニューアル。セパレート2ウェイのXSシリーズとSSシリーズ、コアキシャル2ウェイのRSシリーズ合わせて8モデルを2月から発売する予定だ。


セパレート2ウェイの上級機、XSシリーズは17cmのKFC-XS1700(38,850円)と16cmのKFC-XS1600(37,800円)の2種類。従来のKFC-XS170&KFC-XS160の新型で、高剛性グラスファイバー振動板を採用したウーファーと、96kHz再生が可能な25mmソフトドーム・トゥイーターの組み合わせは従来機と変わらないが、磁気回路の形状を最適化して歪みの低減を図ったり、マグネットカバーでスピーカー背面の空気の流れをコントロールして、振動板の動きをより正確にするなどの改良を図っている。

XSシリーズの17cmセパレート2ウェイ機、KFC-XS1700
また、コイルの電磁誘導で発生する歪みを打ち消すアルミショートリング、ダンパーにかかる応力を分散させて優れたリニアリティを実現するAFC+トルネードダンパー、振動板の中央付近で起こる位相やレスポンスの乱れを抑えるスムースウェーブイコライザー(フェーズプラグ)、エッジに径の異なる2つのカーブを持たせて大音量から小音量まで忠実な振動板の動きを確保するスムースエモーションエッジ、光合成アルミダイキャストフレームなど、従来からの高音質技術もそのまま踏襲している。

付属のダイレクトフィット・マウントブラケットは、形状を変更して新たに日産車の純正トゥイーター位置への取り付けにも対応。従来のトヨタ/ホンダ/三菱車も加え、48車種の純正位置へ、簡単に取り付けられるという具合に、取付性もより向上している。またアングルマウント時にトゥイーターの角度を調整できる幅を拡大。装着後にトゥイーターの向きを−8度から+27度まで微調整できるようになったので、より最適な音を得られやすい。
SSシリーズはチタンのハードドームトゥイーターを採用
SSシリーズはセパレート2ウェイの普及モデル。こちらもKFC-SS1700(27,300円)と16cmのKFC-SS1600(26,250円)の2サイズを用意する。こちらはグラスファイバー・ウーファーと25mmチタニウム・ハードドーム・トゥイーターの組み合わせ。振動系のウェイトバランスをラインチューニングして最適化することで中低域の厚みが増し、パワフルかつメリハリのある音楽再生が可能になったという。

新XSシリーズ同様、付属のダイレクトフィット・マウントブラケットの形状変更で純正位置へ取付可能な車種を拡大するとともに、アングルマウント時の問うイーターの角度調整幅も拡大。リニア・バランス度エッジやT字型ポールピース、アルミダイキャストフレームを採用し、音質向上を図っている。
コアキシャルスピーカーのRSシリーズは振動板を新開発
コアキシャル・タイプのRSシリーズは、17cmのKFC-RS171(7,875円)、KFC-RS171(7,875円)16cmのKFC-RS161(7,350円)、12cmのKFC-RS121(7,350円)、10cmのKFC-RS101(6,825円)の4サイズ。ウーファー部はカーボンファイバーとマイカを配合し、ダイヤモンドアレイパターンに配置したカーボンファイバー配合PP振動板を新採用。軽量&高剛性化を図り、インパクトと明瞭感のあるクリアなサウンドを実現した。トゥイーターは25mmPEIバランスドーム型だ。

同時発表の新彩速ナビは各種音響パーツを改善するとともに、独自のオフセット・デュアル・ディファレンシャルシステムや独立中点回路システムを採用して、さらなる高音質を追求。スピーカーを純正から社外品に交換することで、その高音質が体感できるようになる。その時に交換するスピーカーとして、予算に応じてXS、SS、RSシリーズのいずれかを選んでみてはいかがだろう。

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