ケンウッドから2013年新作レシーバー5モデル

ケンウッドがセンターユニットの2013年モデルを5モデル発表。1月から3月にかけて順次発売する予定だ。

1DINサイズがU585BT(25,200円)、U585SD(17,850円)、U383BT(17,850円)、U383MS(8,400円)の4モデル、2DINサイズがDPX-U510(17,850円)1モデルだ。それぞれの特徴は以下の通り。

■U585BT


CDとUSBデバイスやSDカードに保存したデジタル音源が再生できる1DINレシーバー。CDの挿入口には、手動で開閉できる小さなフリップ付き。SDカードの挿入口はフロントパネルを外すと、その裏の本体側にある。USBはフロントパネル右端にあるほか、背面にも装備。例えば背面から伸びたUSBケーブルにはiPhoneを接続し、フロントパネルのUSBにはUSBメモリーを差すという具合に、同時に2つのUSBデバイスを接続できる。どちらのUSB端子も電流容量1アンペアに対応。iPhone5の急速充電に対応するし、ポータブルHDDが動作する可能性もある。またBluetoothを内蔵しを内蔵しているので、対応スマートフォンや携帯電話に保存した音楽のワイヤレス再生もできるし、ハンズフリー通話も可能だ。USBおよびSDで再生可能な音楽ファイルはMP3/WMA/AAC/WAVの4形式。Android用の無料音楽アプリ「KENWOOD Music Control」を使用すればAndroidスマホに収めた音楽を再生できるし、PC用の無償ソフト「KENWOOD Music Editor Light」を使えばSDカードやUSBに収めた音楽にアルバム名や曲名、アーティスト名と行ったデータベースを付加できる。ディスプレイは日本語表記対応だ。

今回発表の5モデルのうち、DSPを内蔵しているのは、このモデルのみ。タイムアライメントやクロスオーバー、イコライザーの調整が可能だ。自動設定とマニュアル設定の2モードを用意していて、自動設定ではセダンやワゴンなど6種類のクルマのタイプから選択してタイムアライメントを設定したり、スピーカーのサイズや取付位置を選択することでクロスオーバーネットワークの設定が簡単に可能。マニュアル設定では、10〜610cmの範囲で2cmステップのタイムアライメント調整ができ、クロスオーバーはフロント/リアスピーカーのハイパスとサブウーファーのローパス、サブウーファーの位相等を調整できる。イコライザーは13バンドだ。タイムアライメント等の調整機能を使いたいなら、このモデルになろう。発売は3月の予定。

■U585SD

簡単にいえば、U585BTからBluetoothとDSPによるタイムアライメント&クロスオーバーの調整機能を省いたモデルといっていいだろう。手動のフリップによるCDスロットカバーを採用したフロントフェイスのデザインはU585BTとウリふたつ。フロントと背面の2カ所にUSBを装備したり、フロントフェイスを外した裏側にSDカードスロットを装備していたり、ディスプレイが日本語表示に対応しているあたりもU585BTと同じだ。発売予定は3月。

Bluetoothが無いので、対応スマホや携帯電話内のワイヤレスの音楽再生およびハンズフリー通話はできないが、CD/USB/SDカードの音楽の再生が可能。対応ファイルはMP3/WMA/AAC/WAVで、Androidスマホの音楽がiPodのように楽しめる「KENWOOD Music Control」やPC用の無償ソフト「KENWOOD Music Editor Light」にも対応している。選曲時にワンボタンでアルファベットサーチに切り替える「A〜Z」ダイレクトキーを装備。

■U383BT

こちらはSDカードスロットを省き、Bluetoothを内蔵したモデル。対応スマホや携帯電話内の音楽をワイヤレスで手軽に楽しみたい人に向く。USBで再生可能な音楽ファイルはMP3/WMA/AACの3形式。非圧縮のWAVには対応していない。ボリュームノブの左側に操作キーを集中的に配置して、選曲や電話の着信等の操作がしやすいように設計。発売は1月の予定。

■U383MS

CDメカの無いメカレスレシーバー。SDカードスロットもBluetoothも無いので、USBデバイスに保存した音楽を再生するためのレシーバーだ。もちろんiPod/iPhoneやAndroidスマホの音楽再生もUSB接続でOK。iPod/iPhoneは、iPod/iPhoneを単独で使う時と同じようにプレイリストやアーティスト、アルバム、曲名などから選曲できるし、「KENWOOD Music Control」に対応しているのでAndroidスマホもiPod/iPhone同様の操作感で選曲ができる。

再生可能な音楽ファイルだが、MP3/WMA/AAC/WAVに加え、可逆圧縮のFLACにも対応。今回、発表の5モデルの中で、FLACに対応しているのはU383MSだけだ。フロントパネルは幅178×高さ50mmの1DINサイズだが、奥行は107mmしかない(通常の!DIN機は160mm程度)ので、奥行に余裕なBない場所へも取り付け可能だ。2月に発売予定。

■DPX-U510
200mmワイドコンソール用エスカッションを装着した状態
エスカッション無し。2DINスペースにも装着可能
今回発表した中で唯一の2DIN機。CDとUSBデバイスの再生が可能で、SDカードスロットやBluetoothは搭載していない。再生可能なデジタル音源はMP3/WMA/AAC/WAVの4形式だ。デザイン上の特徴は、フロントパネルを薄型化し、パネル表面の特記も減らしたため、フラットでスッキリとしたデザインに鳴った事。またトヨタ/ダイハツ車の幅200mmワイドコンソールに別売アダプター無しできれいに取り付けられるように、200mmワイドコンソール専用のエスカッションを同梱。それを使わなければ180mmの2DINスペースに収まるし、ワイドコンソールにも美しく装着できる。発売予定は2月。

ケンウッド