スマートアクセス対応。クラリオンの新カーナビ

クラリオンからスマートアクセスに対応するメモリーAVナビが2モデル登場した。

スマートアクセス対応のニューモデルは、NX712とNX612の2機種。ともに7型ワイドVGAモニターを搭載し、価格はオープン。実勢価格はNX712が13万円前後、NX612が11万円前後になる見込みだ。両機の違いは、NX712がBluetoothを内蔵しているのに対してNX612は非搭載。NX712は独自の中継局スムーズサーチが可能な4チューナー×4アンテナ地デジチューナーを搭載しているのに対して、NX612の地デジチューナーは2×2。また両機ともSDカードスロットは2基装備しているのだが、NX712は地図用の16GBとエンターテインメント用の4GBのSDカードを同梱。対してNX612は地図用の16GB SDカードのみ同梱で、エンタメ用は自分で用意する。

NX712。NX612も外観は変わらず
iPhoneのアプリ一覧からスマートアクセスのアプリが使える
スマートアクセスについては、こちらを参照してもらいたいが、NX712とNX612はスマートアクセス活用の第1弾として、iPhoneと連携し世界の5万局以上のインターネットラジオを車内で楽しめる「TuneIn Radio」、最新のニュースを表示する「News4Car」、天気予報を表示する「Weather4Car」、Facebookの投稿をチェックできる「FB4Car」、Twitterのタイムライン表示や簡単な操作で投稿が行える「Twitter4Car」を用意。これらの機能はapp storeからiPhoneに「SmartAccess(無料/NX712の発売時には公開予定)」というアプリをダウンロードすれば使え、カーナビのタッチパネルで操作&表示できる。今後もスマートアクセスで使えるアプリや機能は増えていく予定だ。たとえば、同時にスマートアクセスのサービスが始まるアメリカでは、音声認識での操作やニュース等の音声読み上げといった機能もあり、今のところ日本語非対応だが、いずれ日本語でもサービスが始まるに違いない。

クラリオンのカーナビとしては初めて、地図データの差分更新にも対応。差分更新データは年5回、全更新データは年1回、つまり2ヶ月に1度は地図の更新ができる予定で、地図の鮮度を保つことができる。NX712は、利用開始日から3年間無料で地図データの更新ができ、NX612は無料期間が1年間と短い。地図更新は、自宅のパソコンを使い、インターネット経由でデータをダウンロードし、SDカードを介してカーナビに転送する形をとる。

昨年モデルで好評だったカージェットやチズルとススム連携の検索、オンライン交通情報検索といった機能も継続して搭載。カージェットには、美人時計などの他に、新たにドライブでタクシー、トイレサーチなどの4つのアプリが加わった。また、オンライン交通情報やカージェットの通信機能などを携帯電話のBluetooth経由で取得するとどうしても割高になってしまうため、NX712とNX612ではUSB通信モジュールに対応。定額データ通信を利用することで、通信コストを低減できる。

さらに、オリジナルの音声案内でドライブできるダウンロードボイスや、自分の声などを案内音声に使用できるカスタムぼいすにも対応。ダウンロードボイスには、新キャラクターも追加され、楽しいドライブを演出する。日本語/英語/韓国語/中国語の4ヵ国語にも対応。従来は音声案内と一部の文字のみ4ヵ国語対応だったが、NX712とNX612では音声案内はもちろん、地図内の文字を除いて、メニューのほとんどの文字が4ヵ国語に切り替わるようになっている。

発売はNX712が6月上旬、NX612が7月上旬の予定。スマートアクセスは、今後、より多彩なアプリをラインナップする予定。買ったあとも、どんどん進化していく飽きないナビだ。

クラリオン


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