イクリプスAVナビ2012夏モデル登場。ZクラスはニンテンドーDSと連携

イクリプスのAVナビ2012年夏モデル6機種が登場。7月上旬から発売開始の予定だ。

今回のモデルチェンジの目玉は、トップモデルのZクラスに用意された９型大画面のAVN-ZX02i。2DINナビで一般的な7型ワイドモニターに比べ約1.8倍の画面は迫力満点。タッチパネルの操作ボタンも画面の大型化に合わせて大きく操作しやすくなっているし、地図は地名等の文字が大きくなっているとともに、同じスケールであれば7型よりも広い範囲を表示できる。4チューナー×4アンテナの地デジチューナーを内蔵し、地デジも大画面できれいに見られるし、DVDも楽しめる。

アルファードにAVN-ZX02iを装着した状態。画面が大きい！

クルマでDSというソフトを同梱

このZクラスの新機軸のひとつが、ニンテンドーDSとリンクすることだ。Zクラスには「クルマでDS」というニンテンドーDSソフトが同梱。このソフトにはBluetoothが内蔵されていて、Zシリーズとペアリングすれば現在地などの情報をナビとDSが共有。DSから手書き入力で目的地を検索してナビに設定したり、走行中の近くの観光スポットなどをDSで案内したり、走行エリアにちなんだご当地クイズなども満載している。とくにお子さんのいる家庭には、ドライブを飽きさせないツールとして「使える」と思う。

iPhoneカメラの利用で
実写映像をナビに表示

またiPhoneリンクも充実。これまでにリリースされているTwitDriveやどこCar、リモトーク、Carニュースリーダーといった無料iPhoneアプリとつながるほか、新たに「Driview」というアプリを用意。これはiPhoneのカメラを利用してナビ上にカメラの実写映像を表示する機能。TwitDriveともリンクし、つぶやきのアイコンなどが実写映像内に表示されたり、目的地の方向を示すアイコンが表示されたりもする。カロッツェリア・サイバーナビのスカウターモードほどの機能はないが、iPhoneで手軽にARの表示を体験できる。また、デンソーのアプリ「NaviCon」などで検索した地点も、ナビに転送可能。Bluetooth経由だから、iPhone、Androidを問わず使える。さらにiPhoneで試聴中のYouTubeの動画も見られるようになった。

地図データを16GB SDに収録したメモリーAVナビで、地図データは差分更新が可能なフォーマット。マップオンデマンドにより、高速道路+有料道路なら、新規開通後最短7日で更新地図データを提供。自宅のパソコンでSDカードに地図データをダウンロードする方式だから、手軽に地図更新ができて地図の鮮度を保てる。購入後、最大3年間は無料で地図更新が可能だ。SDカードスロットはもう1基装備。こちらはエンターテインメント用でCDの4倍速録音や追っかけ再生が可能。エンタメ用の8GB SDカードも付属する。

ディスプレイは、昨年のZクラスに初採用した直射日光補正LSI「ヴィヴィッド・ヴュー・プロセッサー3」を搭載しており、画面に直射日光が差し込むようなケースでも地図の視認性をアップ。感圧式のタッチパネルながらスマートフォンのように画面を指で払ったり、地図にタッチしたまま指をスライドさせるフリック＆ドラッグ操作にも対応しており、その動きは思いの外スピーディで快適だ。

このAVN-ZX02iは、別売の車種専用取付キットを同時購入することで取付に対応。発売時点で取付キットを用意する車種はアルファード/ヴェルファイア、プリウス、フィット、フィットハイブリッド、フィットシャトル、フィットRSで、取付キットの価格はすべて21,000円。対応車種は、今後も増えていく予定だ。ちなみにAVN-ZX02iはオープン価格だが、実勢価格は22万円前後と予想される。

こちらは7型ワイドモニター搭載のZクラス、AVN-Z02i

9型が対応していないクルマには、7型ワイドVGAモニター採用のAVN-Z02iがある。こちらは画面サイズ以外はAVN-ZX02iと同じ内容。発売は7月上旬の予定で実勢価格は18万円前後になりそうとのことだ。

ミドル・グレードのVクラスとベーシック・グレードのイクリプスライト・シリーズもモデルチェンジした。Vクラスは、Bluetooth内蔵のAVN-V02BTとBuluetooth非搭載のAVN-V02の2機種。Zクラス同様、直射日光補正LSIを搭載し、地図データを収録するSDカードの容量も16GBと、Zシリーズと同じ。マップオンデマンド対応の差分更新地図データで、最大3年間無料の地図更新も付いている。モニターは7型ワイドVGAのみで、9型モニターのラインナップは無い。内蔵地デジチューナーは、4チューナー×4アンテナタイプだ。

VクラスのAVN-V02BT

つまりVクラスは、ZクラスからニンテンドーDS連携やiPhoneアプリ連携の機能を省いたものと思えばいい。NaviConとの連携もしない。ただし、iPod/iPhoneの音楽再生は可能だ。DSとの連携は不要で、検索・案内・誘導の基本的なナビ機能がしっかりしていて使いやすければいいという人は、こちらで十分だと思う。このVクラスも7月上旬の発売予定。実勢価格はBluetooth内蔵のAVN-V02BTが16万円前後、Bluetooth無しのAVN-V02が14万円前後か。

イクリプスライト・シリーズは、バックモニターを付属したAVN112MBCとナビ本体のみのAVN112の2モデル。こちらは地図データを収録するSDカードの容量が8GBで、内蔵TVチューナーはワンセグ。そのぶん価格はリーズナブルだし、操作も簡単かつ使いやすい。

イクリプスライト・シリーズはVGAモニターを採用

先代モデルでQVGAだった7型ワイドディスプレイは、高精細なVGAにグレードアップされ、細かい道もクッキリと表示。目的地付近では道幅5.5m未満の細街路の案内もするようになったし、細街路の一方通行も表示するなど、地図のクオリティは大幅に向上している。純正ステアリングリモコンに対応し、幅広い車種に対応しているのも使いやすさを高めている。こちらはバックカメラ付きのAVN112MBCで９万円前後、バックカメラ無しだと75,000円前後の実勢価格になりそうだ。

・イクリプス

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