ブラックスが新高級アンプ、NOX4を発売

ドイツのカーオーディオ・ブランド、ブラックスから、新しい高級アンプ、NOXシリーズの登場だ。

写真を見る限り、デザインは同社のフラッグシップモデル、MATRIXシリーズにそっくりだが、実物はNOXシリーズのほうが若干小さい。幅×奥行きはMATRIXシリーズが33×33cmで、NOXシリーズは32×32cm。表面積はそれほど変わらないのだが、高さはMATRIXシリーズが74mmなのに対して、NOXシリーズは56mmと、2cm近くコンパクトになっている。MATRIXシリーズ同様、音質を最優先してクロスオーバーなどの機能を排除したシンプルな設計で、パワーアンプ部は2パラレル・ハイエンドMOS-FETで構成。電源部は200AハイパフォーマンスFETの3パラレル・デュアル電源だ。

ブラックスNOX4。シルバーボディもラインナップ
キャパシタ専用端子を装備
MATRIXシリーズと大きく異なるのは、ゲイン調整回路に、調整誤差が少なく経年変化に強いバーブラウンの電子ボリュームを採用したこと。オペアンプも、高品質&超低歪率のバーブラウン製だ。回路を保護するため、ブラックスのアンプとしては初めて、ヒューズを内蔵したのも特徴。裏蓋を開けると、内部抵抗を抑えた25Aヒューズが4個並んでいる。またMATRIXシリーズ同様、キャパシタ専用端子を装備。ここに接続したキャパシタは、スイッチングトランジスタに直結する。

NOXシリーズは、105W×4の4chモデル、NOX4(399,000円)のみ。全商品、組み立て後に測定を行い、データシートとともに出荷される。またMATRIXシリーズのように、遅れて2chモデルが登場することも、十分に予想できる。ボディカラーはブラックとシルバーの2タイプ。シルバーは受注モデルのため、納期に時間がかかるようだ。なお、NOXシリーズの登場で、X2000/X2400は生産終了となると思いきや、横長のアンプの需要があるため、X2000/X2400の生産&販売も継続されるとのことだ。

【主な仕様】
●RMS出力:105W×4(4Ωステレオ)/180W×4(2Ωステレオ)/380W×2(4Ωブリッジ)●周波数特性:20Hz〜20kHz●SN比:105dB以上●THD(全高調波歪率):0.001%以下●TIM(乱変調歪率):0.009%以下●入力感度:0.5〜8.0V●入力インピーダンス:10kΩ●ダンピングファクター:600以上●アイドリング電流(13.8V):3.5A●サイズ:320×320×56mm●重量:7.4㎏

エムズライン


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