ハーツの最上級スピーカー「ミレ」がモデルチェンジ!

イタリアのカーオーディオのトップブランド、オーディソン製品を開発・生産しているエレットロメディア社のもう一つのブランドがハーツ。そのハーツの最上級スピーカー、Mille(ミレ)シリーズが、モデルチェンジした。(2011/3/5)



新しく発売されるのは、トゥイーターのML280.2(33,600円)、ミッドレンジのML700.2(35,700円)、ウーファーのML1600.2(44,100円)、そしてクロスオーバーネットワークがMLCX2TWとMLCX2TMの2タイプ(ともに26,250円)という計5モデル。セットモデルは無く、すべて単品で購入できる。

新しいハーツMILLEシリーズ。すべて単品での販売。

ML280.2のカットモデル
ML280.2は28mm口径のソフトドームトゥイーター。振動板の素材はテトロン・ファイバー。最大限の剛性を引き出すべくドームの高さや形状を研究し、半円&双曲線の形状を採用することで、可聴域を超える周波数帯域までフラットかつスムースに伸びる特性を引き出している。またクーリングも徹底。トゥイーターのバックプレートにラジアルダクトという複数の開口部を設け、レゾナンスチャンバー内の熱を放出するとともに、磁気回路の中心にインダクタンス上昇を抑える役目を持つ純銅のリングを採用し、インピーダンスを一定に保つため、再生周波数帯域を広げることができた。

こちらはML700.2
70mmミッドレンジのML700.2と165mmウーファーのML1600.2は振動板素材に共に、防水マテリアルを織り込んだコットンファイバーと圧縮パルプを組み合わせたウルトラライト・プレスド・ペーパーを採用。形状はソリッドな曲線を描く一体構造で、優れた拡散効果を持つ独自のVコーンと、同じコンセプトで設計された。狙いはスムースな周波数特性と優れたリニアリティ、そして高能率だ。磁気回路にはラージサイズのRENネオジウム・マグネットを採用。アルミダイキャストフレームはセルフサポートデザイン(フルバスケット・タイプ)だから、共振等の音響特性の影響を抑え、メカニカル・ダンピングの効果を高める。

新しいミレ・シリーズはすべて、ボイスコイルに軽量・コンパクトなCCAW(銅被膜アルミワイヤ)を採用。フォーマー材は、ML280.2がアルミ、ML700.2とML1600.2は過婦トンを採用している。ネットワークはMLCX2TWがML280.2とML1600.2をスムースにつなぐ2ウェイ用で、MLCX2TMはML280.2とML700.2の2ウェイ用。MLCX2TMを使う場合は、ML1600.2をプラスして3ウェイ化するのが前提なので、別途、ML700.2のハイパスとML1600.2のローパスをかけるクロスオーバーが必要だが、これはパワーアンプ内蔵のクロスオーバーでもまかなえると思う。すべて単品売りだから、マルチアンプシステムで、クロスオーバーネットワークが不要な場合は、最初から購入せずに済むなど、合理的な商品構成もありがたい。ML280.2とML1600.2とMLCX2TWを組み合わせたセパレート2ウェイシステムで、104,050円。クロスオーバーネットワーク無しの2ウェイシステムなら77,700円。マルチアンプ用の3ウェイシステムでも113,400円。フラッグシップ・スピーカーにしてはわりと手頃で、既発売のハイエナジー・シリーズもコストパフォーマンス優秀と評判だけに、新しいミレ・シリーズも期待できそうだ。

【主な仕様】
■ML280.2
●再生周波数帯域:1.3kHz〜25kHz●定格入力:90W@1.8kHz●入力インピーダンス:4Ω●出力音圧レベル:95dB●取付穴径:48mm●取付奥行:13mm

■ML700.2
●再生周波数帯域:200Hz〜14kHz●定格入力:50W@250Hz●入力インピーダンス:4Ω●出力音圧レベル:92dB●取付穴径:73mm●取付奥行:36mm

■ML1600.2
●再生周波数帯域:1kHz〜22kHz●定格入力:180W@1.8kHz・−12dB/oct●入力インピーダンス:8Ω●出力音圧レベル:94dB/spl●取付穴径:60mm●取付奥行:15mm

■MLCX2TW
●クロスオーバータイプ:2ウェイ●クロスオーバー周波数:2.5kHz(ハイパス/ローパスとも)●カットオフスロープ:−18dB/oct(ハイパス/ローパスとも)

■MLCX2TW
●クロスオーバータイプ:2ウェイ●クロスオーバー周波数:4kHz(ハイパス/ローパス)●カットオフスロープ:−18dB/oct(ハイパス/ローパスとも)

【関連リンク】
アルファ