イートンから中級スピーカーと単品ミッドレンジ

イートンがミドル・クラスのセパレート2ウェイシステム3モデルと、セパレート2ウェイシステムに追加して3ウェイシステムに発展できるミッドレンジを発表。2月中旬から発売を予定している。(2011/2/1)



セパレート2ウェイシステムのPOWシリーズは、先に発売済みのPOW-172(55,650円)のバリエーション。10cmセパレート2ウェイのPOW-100(51,450円)と13cmセパレート2ウェイのPOW-130(53,550円)、16cmセパレート2ウェイのPOW-160(55,650円)の3モデルが登場する。

16cmセパレート2ウェイのPOW-160(55,650円)

コンセプトはPOW-172同様、高能率と取り付け易さを重視しつつ、サウンドクオリティも重視した設計。最新の3モデルのスペックはまだ未公表だが、インピーダンス3Ωで、POW-172の94dBに匹敵する高能率を実現する予定だ。ウーファーは、従来機種のPROシリーズに採用していたパルプ素材ベースの振動板に改良を加えたグラスファイバーコート・ペーパーコーン。振動系重量を最小限に抑えるために、1インチの小径ボイスコイルを採用するなど、軽量かつ音の立ち上がりを重視した設計だ。またセンターホールの装備により、低域再生能力も優れている。

トゥイーターは、メタルドーム型を採用していたPOW-172とは異なり、25mmシルクドーム型。ネットワークは線間に組み込まれたインラインタイプだから、取り付けはパッシブネットワーク付属モデルに比べて大幅に簡素化されている。

2ウェイシステムに追加して3ウェイ化

PFC-80は、RS-160 Type-MやPRO-170、POW-172などのセパレート2ウェイシステムに追加して3ウェイシステムに発展できる8cmミッドレンジユニット。振動板は軽量&高剛性のハイバリュー・ペーパーコーン。ネオジウム・マグネットを採用した磁気回路は精度を重視した設計で、ボイスコイルが常に均一な磁束のなかで動作するため、全高調波歪み率を抑えたクリーンなサウンド再生を実現している。

フレームは新開発のアルミダイキャスト。埋め込み寸法を34mmに抑えているので、取り付け性も上々。エンクロージャー容量は0.4リットルもあれば十分だ。端子部のベースや平ラグ、ネジのすべてを非磁性体で構成するなど、音質を重視した設計がうれしい。
PFC-80はセパレート2ウェイシステムの3ウェイ化に最適な8cmミッドレンジ

【PFC-80の主な仕様】
●周波数特性:99Hz〜10kHz●能率:88dB●推奨クロスオーバー:300〜800Hz(ミッドバス-ミッド)/3K〜8KHz(ミッド-ツィーター)●インピーダンス:4Ω●最大入力:30W●バッフル開口寸法:77mm●フレーム外径寸法:94mm●埋込寸法:34mm

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・エムズライン