ダイヤトーンがカーボンナノテク採用のスピーカーを発表

三菱電機が車載用のダイヤトーンスピーカーの新製品、DS-G50(150,000円)を発表した。2011年3月中旬に発売を予定している。


車載用スピーカーとしては十分に高級&高額なスピーカーだが、ダイヤトーン・スピーカーとしては現時点で最もリーズナブル。サイズは16cmウーファー+トゥイーターのセパレート2ウェイシステムが1種類のみ。付属のクロスオーバーネットワークはハイパスとローパスの筐体がセパレートのタイプで、バイアンプ接続ができる。

このDS-G50というスピーカーは、カーボンナノチューブを配合した新開発のNCV振動板を、低音用のウーファーと高音用のトゥイーターの両方に採用したのが特徴。低域から高域まで、同じ素材の振動板を採用することで、統一感のある音色を狙っている。しかも、このNCV振動板はチタンに匹敵する高い伝搬速度と、紙と同等の適度な内部損失を持ち、80kHz以上の超高域から低域までに対応できる能力を持つ。さらに、既発売のダイヤトーンスピーカー、DS-SA1やDS-SA3に採用しているアラミドスキン・アルミハニカムコーンウーファーやB4Cピュアボロントゥイーター、チタントゥイーターに比べると、生産性も高い。

DS-SA1やDS-SA3と比べると、ウーファーのフレームは、車載に適した構造。トゥイーターは30cm口径で、ドーム型の振動板の周辺にコーン型振動板がくっついたようなスタイル。これが3kHz以上(80kHzまで)の帯域を受け持つ。そのより低い周波数帯域を受け持つウーファーはネオジウム磁気回路を採用。省スペースながらパワフルな音を実現する。トゥイーター、ウーファーともに、音波の放射特性を制御する、着脱可能なリング=ダイレクターを付属している。

【主な仕様】
■トゥイーター部●最大入力:100W●定格入力:40W●インピーダンス:4Ω●周波数特性:1.5kHz~80kHz●能率:86dB●外形寸法:41×24mmミリ(ダイレクター無し)/64×30mmミリ(ダイレクター有り)
■ウーファー部●最大入力:120W●定格入力:45W●インピーダンス:4Ω●周波数特性:70Hz~10kHz●能率:87dB●外形寸法:158×69mmミリ(ダイレクター無し)/183×80mmミリ(ダイレクター有り)
■クロスオーバーネットワーク○クロスオーバー周波数:3kHz● カットオフスロープ:LP−12dB/oct、HP−12dB/oct

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