ブラックスの超高級アンプ、Matrix X4登場

ブラックス/へリックスという高級カーオーディオ・ブランドを有するドイツのカーオーディオ・メーカー、AUDIOTEC FISCHER社の製品は、09年5月1日から輸入総販売元がエムズラインに変わったが、インポーター変更後初めてのニューモデルが、ブラックスの超ハイエンド・パワーアンプ、Matrix X4だ。

標準色がブラックで、価格は577,500円。ステンレス・スティール仕様も630,000円で用意される。またシルバー・バージョン(577,500円)とクローム・バージョン(630,000円)も受注生産で入手可能だ。

出力270W×4の4chアンプで、ブリッジ接続時は540W×2。通常接続時もブリッジ時も4Ωから1Ωの低インピーダンスドライブに対応し、インピーダンスが異なっても出力は変わらないという。その理由は、このアンプの最大の特徴である電源部にある。6個の異なる電源部を持ち、ソフトウェアによってパワーアンプ部を総合的にコントロール。スピーカーのインピーダンスが異なっても、同じ出力を維持するように動作させ、余分な発熱を抑えるのだそうだ。

動作領域はAB級で、パワーアンプ部は4パラレルのハイエンドMOS-FETで構成。電源部のコンデンサーは、12Vラインに40,000μF、ファイナル電源には26,400μFと、大容量のものを使用している。

ドイツのカーオーディオ専門誌、AUTO HiFi誌では「世界で最高のカーオーディオアンプ」との評価を受けたというこのブラックスMatrix X4、幅330×奥行330×高さ74㎜と、大きすぎない適度なサイズなのもいい。ちなみに重量は8.5㎏。夏以降には2chのMatrix X2も登場予定だ。


■ブラックスMatrix X4の主なスペック
●出力:280W×4(4Ω/2Ω/1Ω)/560W×2(4Ω/2Ω/1Ω)●全高調波歪:0.001%以下●乱変調波歪:0.006%以下●S/N比:110dB以上●ダンピングファクター:800以上●入力インピーダンス:10KΩ●入力感度:0.6V~8.0V●内蔵ヒューズ:130A